コラム

仙台市で平屋を建てる時に注意すること5選

仙台市で平屋を建てる時に注意すること5選
仙台市は太平洋側に面して比較的雪が少ない地域ですが、緯度の高い東北ですので冬の冷え込み対策や、地域による地盤・災害リスクへ考慮した平屋を建てる必要があります。
以下、5つのポイントに絞って解説します。
1. 仙台市の寒冷地仕様の「高断熱・高気密」設計をする

◆仙台市特有の注意点
平屋は床面積が広くなるため、床下の冷気が伝わりやすく、特に冬場は底冷えを感じやすい傾向があります。仙台市の冬の冷え込みに耐えるには、一般的な仕様では不十分な場合があるので注意が必要です。床下断熱や床下暖房など建築会社に適切な提案をもらう必要があります。
床下の冷気対策をしていくと必然的に暖房費のコスト増の課題が出てきます。断熱性能が弱いと、冷暖気が外に出てしまい室温を一定程度保つにはランニングコストが割高になる傾向があります。
◆対策
窓などの開口部の断熱対策は必須です。壁だけでなく、床下の断熱を強化する基礎断熱や、熱の出入りが多い窓にはトリプルガラスや樹脂サッシなど、寒冷地仕様の高性能なものを採用しましょう。
高気密・高断熱な住宅は計画的な換気が必要です。熱を逃がさない熱交換型換気システムの導入をすることで、快適性を保ちながら省エネにもつながります。

2. 災害リスク(水害・土砂災害)を考慮した土地選び

◆仙台市特有の注意点
仙台市は海に面しているため沿岸部・低地の水害のリスクあります。記憶に新しい東日本大震災では、沿岸部や河川周辺の低地では、水害・浸水の被害にあった家が多数発生し、リスクへの警戒が特に必要です。平屋は垂直避難ができないのでなおさらです。
内陸部・丘陵地の場合は、地盤・土砂災害リスクを考慮する必要があります。青葉区や太白区などの丘陵地(造成地)では、液状化や土砂災害(がけ崩れなど)のリスクがゼロではありません。土地購入の際の地盤改良の有無など不動産屋等に聞いておきましょう。
◆対策
仙台市が公開している防災ハザードマップで、土砂災害警戒区域や浸水想定区域を必ず確認しましょう。これから数十年暮らす土地になりますので、調べすぎても足りないことはありません。被災した時に「こんな土地だったとは・・・」とならないために徹底的に調べつくしましょう!
水害リスクがあるエリアを完全に避けられない場合は、建物の基礎を高めに設定する(嵩上げ)などの対策が必要です。造成地では地盤調査の結果に基づき、適切な地盤改良工事を行いましょう。

アフターサービスが迅速
3. 雪対策を考慮した屋根形状と外構設計
仙台市平屋

◆仙台市特有の気候の注意点
仙台市は太平洋側に面した東北地方としては積雪量が少ないものの、降雪期があります。平屋は屋根面積が広いため、雪が積もると建物にかかる荷重が大きくなるので注意が必要です。
また、仙台市内の中心部など隣家との距離が近い場合、屋根からの落雪が近隣の迷惑にならないよう配慮が必要です。
◆対策
雪が落ちにくい無落雪屋根(雪を屋根の上に留め、融かす構造)や、屋根を支える耐荷重性の高い構造を検討しましょう。
隣家や道路側への落雪を考慮し、雪止めや雪だまりとなるスペース(雪を落とす方向)を意識した外構計画を立てましょう。

4. プライバシー・防犯対策の強化

◆平屋特有の注意点
平屋はすべての部屋が地面に近く、入りやすい大きさの窓からの侵入リスクが高いです。そのため、防犯対策は必須となります。特に旗竿地や角地などの奥まったところの土地に平屋を建てるなら、死角ができやすいので泥棒などに狙われやすい家になります。(筆者の持ち家も角地の一番奥になった家で泥棒に入られました)
◆対策
防犯ガラス(CPマーク付き)の採用、玄関や窓(ワイヤー入りなど)への補助錠の設置、人感センサー付きのセンサーライトや防犯カメラの設置は、平屋では特に有効です。
防犯カメラなどは特に、見えやすい位置に設置して、「この家は入りにくいなぁ」と泥棒に思わせる抑止効果が大切になります。
道路に面する窓は高窓や小さくするなどして入りにくい構造デザインがベターです。または中庭や高い塀・フェンスを利用して、外部からの視線や侵入を防ぐ工夫をしましょう。

5. 広い土地の確保とコスト管理

◆仙台市特有の注意点
仙台市中心部や地下鉄沿線は土地の価格が高く、平屋に必要な広さの土地を確保するには、建築費用と合わせて予算オーバーになりやすいです。土地との出会いは、時の運の部分もつい良いですが、粘り強く、不動産屋などをこまめに回って土地情報の収集をしてください。
◆対策
仙台市は都市計画区域の確認が必須です。建ぺい率や容積率(敷地に対して建てられる面積)をチェックし、希望する延床面積が確保できるか確認します。都市計画区域などだと、建ぺい率や容積率に規制があって、思い通りの家づくりができない可能性があります。仙台市中心は、上記のようにいろいろ規制があったりするので思い通りの平屋が建てられない場合があります。そのため、電車・車で30分くらいの少し郊外エリアを検討するのも一考です。予算と広さのバランスを取るため、泉区や太白区、宮城野区などの仙台市の郊外エリアや、公共交通機関から少し離れた場所も視野に入れると、広い土地が見つけやすくなります。
最後にアルボスの家で平屋を建てたお客様を紹介します。

仙台市平屋

こちらの平屋は仙台市内で大学病院からも近く、立地的には非常に恵まれた平屋です。
50代のご夫婦でご主人様が仙台へ転勤になるということで仙台市内で土地探しをされていました。
アルボスの家のホームページを見て問い合わせしてきたのですが、最初購入を検討されていた土地は注文住宅を建てるにはあまり場所的に良くなかったので、私が土地探しのお手伝いをしました。
たまたま、良く通る道によさそうな駐車場があったので、管理会社に連絡して駐車場の地主さんと交渉して南向きの側道に面したこの土地を購入することができました。

土地購入のめどがついたので、いよいよ本格的な家づくり。
お客様のご希望で「採光」にこだわって段違いの屋根にして目いっぱい光が入るように設計しました。

仙台市平屋

そして、ご主人こだわりの電気式の個室サウナ。
洗面スペースに「サウナが欲しい」という要望をいただき、あちこちのメーカーの組み立て式サウナを提案して、こちらのサウナを設置しました。

サウナ

リモートワークスペースも設置して、仕事の後の気分転換にサウナって最高です!

ワークスペース

お客様には「便利な土地まで探してきてもらって本当に満足しています。この辺は二階建てのお家が多いのに、ぜいたくな平屋の設計で、サウナとかリモートワークスペースとか、細かな要望まで聞いてもらえて非常に満足しています」
とのお声を奥様からいただきました。
奥様はTOTOに努めていらっしゃったので住宅設備や間取りなどかなりこだわりをお持ちでしたが、満足いく平屋ができて本当に良かったです。

2階建て注文住宅

以上、仙台市内で平屋を建てたいなぁという方は、
1. 仙台市の寒冷地仕様の「高断熱・高気密」設計をする
2. 災害リスク(水害・土砂災害)を考慮した土地選び
3. 雪対策を考慮した屋根形状と外構設計
4. プライバシー・防犯対策の強化
5. 広い土地の確保とコスト管理
これらの点を工務店さんとしっかり相談しながら、理想の平屋づくりを進めてください。

60年間で仙台市内でも平屋を多数建ててまいりました。
お客様に掲載許可をいただいた平屋の施工例を公開しております。
平屋施工例はこちら>
実際に仙台市内で施工した平屋なども多数ありますので、興味のある方は一度、ご連絡ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いた人
古谷 一彦(ふるや かずひこ)
企画・営業

二級建築士

このコラムについてのご質問はお気軽に!