コラム

仙台市注文住宅

仙台市注文住宅
仙台市で注文住宅を建てる時の注意点は、主に「仙台市特有の気候・災害対策」と「仙台市の土地・資金計画」と「仙台市内の建築業者の選び方」に大きく分けられます。
また、実際に注文住宅を建てた人が「失敗した」と感じる事例を3つ参考に挙げますので、仙台市で注文住宅を建てる時の参考にしてもらえたら幸いです。

以下、仙台市で注文住宅を建てる時の注意すべき4つのポイントについてお話します。
1.仙台市の気候・災害対策(住宅性能)
1.仙台市の気候・災害対策(住宅性能)

①仙台市の地震対策と地盤調査(耐震性)
仙台市は東日本大震災の被災地であり、仙台市内も地震
や津波のリスクを考慮する必要があります。
被害状況をまとめると・・・
・全壊 約30,000棟
・大規模半壊 約27,000棟
・仙台港では7.1m(推定値)の津波を観測
・若林区と宮城野区の東部沿岸地域に津波が到達し広範囲で浸水
・浸水面積は約4,500haに及び、農地(約1,860ha)や仙台港周辺の産業施設などが大きな被害を与えました
以上、沿岸部を中心に津波被害、内陸部の揺れによる地盤被害などが仙台市各地で発生しました。
このような経験から地盤調査を必ず行い、仙台市の土地の性質に適した基礎工事を計画することが極めて重要です(特に沿岸部や河川沿いは液状化リスクに注意)。
耐震等級3など、高い耐震性を持つ注文住宅を選ぶことを推奨します。制振・免震構造の採用も選択肢です。
注文住宅を建てる時の業者選びの基準として、地震対策・地盤強化対応をする業者であるかをチェックしておいた方が安全と言えます。

②高断熱・高気密(住宅性能)
仙台市は冬の寒さ(氷点下になる日もある)と夏の暑さ・湿度の両方に対応する必要があります。
高断熱・高気密な住宅性能を意識しないと、暖房効率が悪くなり、光熱費が高騰したり、結露やカビが発生したりする原因になります。地域に適した断熱材や高断熱ガラスの採用がポイントです。

③仙台市の雪や雨・強風対策(気候対策)
仙台市の雪や雨が多い時期に備えた屋根形状や排水計画が必要です。
強風対策として、開口部(窓や玄関ドア)に防風仕様のサッシやシャッター・雨戸の設置を検討しましょう。

2.土地・資金計画

①仙台市の土地選びの慎重さ
仙台市の土地相場は宮城県内でも高めです。総予算から土地代と建物費用のおおまかな配分を決め、無理のない資金計画を立てることが大切です。
土地の形状、日当たり、風通し、周辺環境(交通の便、スーパー、病院、学校など)を現地でしっかり確認しましょう。
ハザードマップを活用し、地盤の強さや土砂災害、液状化などのリスクを事前に確認してください。

②予算オーバーの回避
希望のデザインや設備を追加することで、当初の予算を大幅にオーバーしてしまうケースは少なくありません。
標準仕様とオプション仕様の違いをしっかり把握し、本当に必要なものか見極めましょう。将来的なメンテナンスコストや維持費も考慮に入れる必要があります。

3.建築業者の選び方

仙台市内の建築業者選びは下記の5つのポイントを絞って選んでみてください。
ポイント①設計の自由度と提案力
ポイント②価格とコストの透明性
ポイント③アフターサービス・保証
ポイント④担当者との相性
ポイント⑤施工管理・品質

ポイント①注文住宅の設計の自由度と提案力
・建築家や設計士と直接話せる体制があるか。
・仙台市内の土地の形や周辺環境を活かした間取り、デザインの提案事例を豊富に持っているか。
・女性の設計士がいるか?
・家事導線などを活かした間取りプランを持っているか?

ポイント②注文住宅の価格とコストの透明性
坪単価の目安が予算に合っているか。建築費用は、建物を建てる予算だけでなく、外構工事や庭・カーポートなどの工事など付帯工事費(解体、地盤改良、外構など)がどこまで含めて見積もっているかを確認してください。
また、注文住宅の事務手続きの諸経費なども細かく見積をもらうことをお勧めします。
意外に、注文住宅の建物の建築費以外に予算がかかっているのが分かると思います。

ポイント③アフターサービス・保証
「注文住宅は建てた後からのお付き合い」が長くなります。
10年経つと屋根や外壁の塗りなおしが必要になったら、もろもろの設備もだいたい10年以内に故障したり何らかの不具合が発生する可能性が高くなります。
これらの設備等の保証期間と保証内容(特に構造躯体や雨水の侵入を防ぐ部分)が明確か。定期点検の体制(24時間で連絡が取れるコールセンターがあるか?など)や、地元の協力業者による迅速な対応が期待できるかなどがどうなっているか、細かく聞いてみてください。

ポイント④担当者との相性
家作りの成功ポイントとして意外に大切なのが担当者との相性です。
ハウスメーカーなどは担当者が数年で転勤してしまうので、ずっとその人とやり取りすることは少ないのですが、地場の工務店は、担当者が辞めない限り、その人とずっとやり取りをすることになります。
複数の工務店(最低3社程度)の担当者と話してみて、信頼できるか、質問に誠実に答え
てくれるか、価値観が合うかをチェックする。
チェックポイントとして、質問したらどのくらいで返事があるか?などのレスポンスなども見ると参考になると思います。
一所懸命の担当者は、当然、すばやいレスポンスがあるはずです。
1.仙台市の気候・災害対策(住宅性能)
ポイント⑤注文住宅の施工管理・品質
現場での施工管理体制がしっかりしているか。
特に現場がきれいかどうかはチェックしたほうが良いでしょう。
最近増えている、外国人の業者の方が工事している物件などは、非常に汚く施主さんがみたらがっかりするよう現場も見受けられます。
特に注文住宅は、完成してしまうと裏側を見ることができなくなりますから、建築中の現場などを見学させてもらえるならば、工事現場が整理整頓されているか、などをチェックすると、建物そのものに対する品質も高いと言えると思います。
また、OB訪問等でOB施主から直接話が聞けるのであれば積極的に参加して、どんなお付き合いをしてきたかを把握しましょう。実際に会って話ができるとそのOBがどのくらい満足しているかなど、具体的に知ることができます。
また、最近はやりの口コミなどは、参考程度に見るのが良いでしょう。
何十年も住む家を建ててもらう業者を選ぶのですから、ネットの口コミだけで判断するのは危険で、上記の現場見学やOB訪問等でリアルな声を聞いて業者選びの判断にする必要があります。

以上のポイントを下記のような表にまとめて、それぞれの業者で質問しながら注文住宅の施工業者を選ぶポイントを書き込んでいけば、比較しやすく、選びやすくなると思いますので活用してみてください。

これらの点に注意し、ご自身のライフスタイルや将来設計に合った、快適で安全な家づくりを進めてください。

4.仙台市内で注文住宅を建てる時に失敗する事例3選
4.仙台市内で注文住宅を建てる時に失敗する事例3選

最後に、仙台市内で注文住宅を建てる際に、多くの人が
後悔したり失敗したりする例として特に多い3つのポイントをまとめてみました。
① 地域特有の気候・災害対策の甘さ
② 収納・生活動線の計画不足
③ 予算オーバーとコストの透明性の欠如
などがあります

失敗例①「仙台市の気候に適さない「断熱・気密性能」による後悔」
仙台市は比較的温暖と言われますが、冬は氷点下になる日もあり、夏の湿度も高いです。この地域特性を軽視した設計は、居住後の快適性とコストに大きく影響します。

◆具体的な失敗例
・リビングが広すぎて、冬に暖房が効きにくい
特に吹き抜けや大きな窓を設置した場合、断熱・気密性能が低いと、冬場の冷え込みが厳しくなり、光熱費が予想以上に高額になる。
・窓際や床下が冷たい
断熱材の性能や施工が不十分、あるいは給水管の保温対策がされていない箇所があると、冬の寒さをダイレクトに感じ、ヒートショックのリスクも高まる。
・結露やカビが発生した
高気密・高断熱を謳っていたにもかかわらず、適切な換気システムや施工技術が伴わず、特に冬場に結露が発生し、カビの原因となる。

◆対策ポイント
C値(気密性)やUa値(断熱性)など、具体的な数値を工務店に求め、最低でもZEH水準、できればHEAT20グレードなどを目指しましょう。
窓の性能(樹脂サッシ+Low-E複層ガラスなど)を最優先で検討しましょう。

失敗例②「生活を想定しない「収納」や「コンセント」の位置・数」
デザインや間取りにこだわりすぎて、日々の生活をシミュレーションしなかったために起こる、最も一般的な後悔です。

◆具体的な失敗例
・収納が足りず部屋が散らかる
リビングや玄関、キッチンに小さな収納スペースを複数設けたが、大型の季節家電や布団、アウトドア用品などが入らず、結局部屋に物が溢れてしまう。
・コンセントの位置が不便
家具の配置や家電の使用場所を事前に決めなかったため、コンセントが家具で隠れたり、コードが届かずに延長コードだらけになったりする。
・家事動線が悪い
洗濯→干す→しまうの流れが遠かったり、ゴミ出しの動線が悪かったりして、毎日の家事がストレスになる。

◆対策ポイント
現在所有している家具・家電のサイズと配置、収納したい物の量をリストアップし、図面に書き込みましょう。

家族全員の朝・昼・夜の動線をシミュレーションし、特に水回りや収納との連携を確認しましょう。

失敗例③最初の「資金計画」の甘さによる予算の大幅オーバー
注文住宅で最も多い失敗は、打ち合わせを進めるうちにオプションを追加したり、土地改良費を見誤ったりして、最終的に予算を大きく超えてしまうことです。

◆具体的な失敗例
・本体価格に惹かれて契約したが、付帯工事費で跳ね上がった
地盤改良工事費、古い建物の解体費、外構工事費、水道・電気の引き込み費用などが含まれておらず、後から高額な請求が来た。
・仕様変更を重ねて予算を大幅オーバー
初期の見積もりはローコストだったが、高性能な設備、こだわりの内装材、間取り変更を繰り返した結果、最終的なローン負担が重くなりすぎた。

◆対策ポイント
仙台市内の土地代+建物本体価格+付帯工事費+諸費用(登記、ローン手数料など)のすべてを含めた総予算を最初に明確に設定しましょう。
仙台市は地盤が弱いエリアもあるため、地盤調査費用と改良工事の概算費用を初期の段階で工務店に確認しておきましょう。

以上が、仙台市で注文住宅を建てる時の注意すべき4つのポイントでした。
ご参考いただければ幸いです。
1.気候・災害対策
2.土地・資金計画
3.建築業者の選び方
4.仙台市内で注文住宅を建てる時に失敗する事例3選

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この記事を書いた人
古谷 一彦(ふるや かずひこ)
企画・営業

二級建築士

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